2009年7月 2日
ポリ塩化ビニル
日本では、1941年に工業化された(なお、塩化ビニルモノマーについてはエアロゾルの噴霧助剤として使われていたが、1970年頃に人体に害を及ぼすことがわかり使用禁止となった)。現在、年間約200万トン製造されている。
1990年代には、ポリ塩化ビニルをはじめとする塩素系プラスチックがダイオキシン類の主要発生源と考えられ社会問題として浮上し、不買運動にもつながった。現在ダイオキシンは塩素系プラスチックのみならず、塩素と炭素が含まれる廃棄物を焼却処分する際に不完全燃焼になると発生すると考えられている。対処法として焼却炉の性能向上による不完全燃焼率の軽減、分別により塩素を含むごみを焼却しない、リサイクル制度の拡充、塩素系プラスチックの使用量削減などが提案されている。また、業界団体からは焼却炉からのダイオキシンの主要発生源はポリ塩化ビニルではなく食塩によるものとする研究も出されている。これに関連して、文部省(現・文部科学省)は学校の焼却炉を廃止するように通達を出した。
また近年、いわゆる環境ホルモンへの関心が高まる中でポリ塩化ビニル中に含まれる可塑剤が食品中などに溶け出すことで人体に与える影響も取り沙汰されるようになった。そのためこれまで可塑剤として多く用いられていたフタル酸エステルから、人体への影響や溶出量が少ないとされる他の可塑剤への切り替えが進んでいる。
玩具にも柔らかく変形する人形はソフビ(ソフトビニル)人形と呼ばれ怪我などに対する安全上の配慮からも多く用いられて来たが、現在では使用が制限され代替材料としてエラストマー樹脂が用いられるようになった。
また、弁当などの食品製造時に用いられている手袋も同様の理由から問題となった。
2000年6月、厚生省(現・厚生労働省)は食品製造時のポリ塩化ビニル製手袋の使用をとりやめるように通達を出した。
こののち2003年の環境省検討会において、フタル酸エステルには環境ホルモン様作用が確認されなかったことが明らかにされた。
また、重量比にして塩素が約半分を占めており、石油消費量などが小さいため現在では他の石油系プラスチックに比べてポリ塩化ビニルは二酸化炭素排出量が小さく、環境への影響が小さいプラスチックであるという見方もなされるようになってきた。 樹脂化学業界団体は、「塩化ビニルは製造プロセスにおけるエネルギー投入量が他の炭化水素系樹脂と比較して少なくて済む」「石油消費量が他の炭化水素系樹脂と比較して少なくて済む」「高断熱性で省エネに貢献する」などと主張している。
その一方で、他の一般的な炭化水素系樹脂と比較して化学的性質がかなり異なるため、樹脂を再生利用する際にポリ塩化ビニルが混在していると障害の原因になりやすい。このため、環境問題について取りざたされる場合には賛否両論である。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
昔は使用を懸念されていましたが、いまではビニールシート等によく利用されているようです。
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